ライバー事務所に所属して配信活動をする中で、何らかの事情で今の事務所を辞めたいと考えることもあるでしょう。しかし、場合によっては、すぐに事務所を辞めることができないのをご存知でしょうか。
今回は、ライバー事務所を辞められない場合について、事務所の辞め方や辞める際の注意点とあわせて解説します。
1.ライバー事務所を辞められないのはどんなとき?
ライバー事務所を辞められないのは、契約期間が定められている場合です。事務所が定めている契約期間を満了しないまま退職の意向を伝えても、辞められないことがあります。
注意ポイント
契約期間を無視して事務所を退職してしまうと、契約違反とみなされる場合があるため注意が必要です。
ライバー事務所の契約違反に関する詳細は、以下を参考にしてください。
ライバー事務所で契約違反するとどうなる?主な例や防止策を紹介
事務所が定める契約期間が満了にならないまま無理やり退職してしまうと、違約金を請求される場合もあります。契約期間中の退職は事務所に損害を与えることにつながりかねないという理由から、違約金制度を設けている事務所もあるので注意しましょう。
ライバー事務所から請求される違約金については、当サイトでも詳しく解説しているのであわせてご覧ください。
ライバー事務所に違約金を請求されるのはなぜ?主な理由と対処法
とはいえ、体調面やスケジュール面などやむを得ない事情で退職せざるを得ない場合は、事務所と話し合うことで円満に辞められることも。あくまで「契約期間中に辞められない可能性がある」程度の認識にとどめておき、退職したい際は事務所と話し合うことを前提にしておきましょう。
2.ライバー事務所の辞め方
ライバー事務所を辞めたいと考えた際は、まず「なぜ辞めたいのか」を客観的な目線で考え、整理することが大切です。事務所に所属した状態でのライバー活動には、豊富なサポートを受けられるといったメリットがあります。考えなしでいきなりライバー事務所を辞めてしまい、後悔するといったことがないよう熟考しましょう。
退職の意向が固まったら、担当マネージャーにその旨を伝え、どのようなスケジュールで退職するかを考えます。トラブルにつながる可能性も高いので、音信不通になっていきなり辞める、といった形を取るのは避けましょう。
マネージャーとの話し合いを終え、事務所側から許可をもらうことで、ようやく退職となります。
注意ポイント
場合によっては「この日までは在籍していて欲しい」など、事務所側から要望が出ることも。
今後の活動に支障が出ない範囲で、事務所の要望に丁寧に対応しましょう。
3.ライバー事務所を辞める際の注意点
ここでは、ライバー事務所を辞めるうえで覚えておきたい注意点をいくつか紹介します。
3-1.アカウントの引き継ぎができない
ライバー事務所を退職すると、退職前に使用していたアカウントを引き継ぐことができなくなります。
これは事務所所属時のアカウントは、事務所の所有物とみなされる場合があるためです。
ポイント
したがって、ライバー事務所の退職は、公式ライバーとして獲得したファンを手放すことと同義であるため、あらかじめ検討することが重要です。
3-2.クライアントとの契約事情も加味する
事務所公式ライバーとして、広告・モデルなどの仕事を受けている場合は、個人の事情だけですぐに辞められない場合も。
たとえ事務所との話し合いが円滑に進んでいても、事務所経由でつながったクライアントとの契約内容や意向によっては、自分の思う時期に退職することは難しいでしょう。
まとめ
ライバー事務所に所属する際は、双方納得のうえで契約書を結びます。そのため、契約期間の定めがある場合、自分の理想とする時期に事務所を辞められないことも。やむを得ない事情があれば、事務所と話し合うことで退職できる場合もありますが、トラブルにつながる可能性も0ではありません。
ライバー事務所を退職する際は、まずしっかりマネージャー・事務所と話し合うことが大切です。特に、今後もライバーとして活動していく場合は、円満に退職することを優先的に考えるべきかもしれません。
またライバー事務所を退職する際は、アカウント引き継ぎができないこと、クライアントとの契約について擦り合わせる必要があることも覚えておきましょう。
ライバー事務所は配信に関するさまざなサポートを提供してくれるので、なぜ辞めたいかを冷静に考えたうえで慎重に決定することが大切です。