ライブ配信で収益を上げることが手段として浸透しつつある昨今。アバターを使ってライブ配信をする「Vライバー」も、収益化が可能な配信スタイルとして注目されています。
とはいえ、いきなりVライバーだけで生計を立てようとすることにはリスクがあると考え、まずは副業感覚で取り組みたいという方も多いはず。
今回は、副業からVライバーを始めたい方に向けて、副業Vライバーのメリットや活動時の注意点についての情報をまとめています。
1.副業でVライバーをすることは可能か
結論、副業でVライバーの活動をすること自体は「可能」です。ただし、本格的に収益を上げたいと考えるのであれば、副業感覚で隙間時間のみに配信しているだけでは、難しいと言えるでしょう。
Vライバーとして収益を上げるには、継続的かつ一度の配信時間を比較的長めに設定する必要があります。
ポイント
副業としてライブ配信を行う場合は5〜6万円程度の収入を得られるとされています。
本業でVライバー活動をしている方の中には数十万円単位で収益を上げている方もいるので、1日の中で副業をする時間を確保できる場合を除いて、副業Vライバーでしっかり収益を上げるのは困難です。
とはいえ、外出せず活動できる点や顔出しせず配信できる点を加味すると、Vライバーという形態自体は副業に向いていると言えるでしょう。
Vライバーとして収益を上げたい場合は、まず副業から始めて、最終的にVライバーとして生計を立てていくという思いを持って始めるのがおすすめです。
2.副業Vライバーとして活動するメリット
副業Vライバーとして活動するメリットには、冒頭でも触れた「隙間時間で活動できること」が挙げられるでしょう。
本格的な収益化とはいかずとも、Vライバーとしての活動方針の確定や収益化に向けた対策の考案など、副業での配信を通じて得られるものも豊富。
ポイント
また、自宅で作業ができるため、移動のスケジュールに頭を抱える必要がないのも副業Vライバーの魅力です。
撮影から編集まで、自宅のみで完結するVライバーという形態は非常にメリットが大きいと言えます。
副業という形に限った話ではありませんが、顔出しせず配信できる、今までの自分とは異なる自分を演じられるのもVライバーのメリット。いわゆる「顔バレ」の心配がないため、安心して副業として取り組むことができるでしょう。
3.副業でVライバーをする際の注意点
ここでは、副業でVライバーをする際の注意点をいくつか紹介します。
3-1.会社にバレる可能性がある
副業でVライバーをするうえで覚えておきたいのは「会社にバレる可能性がある」ということ。会社にバレてしまうことで、本業に支障が出ると判断されたり、場合によっては解雇や減給の対象となったりします。
Vライバーに限らず、副業をすると収入が増え、住民税が必然的に高くなります。
注意ポイント
本業の給与から副収入の住民税が差し引かれた際や、本業の勤務先に住民税の通知が届くことで、副業していることがバレてしまうのです。
また、副業で収入が増えると社会保険の加入が必要になります。本業ですでに社会保険に加入している場合は、会社に「被保険者所属選択届・二以上事業所勤務届」を提出しなければなりません。その際、副業をしていることが会社にバレてしまいます。
副業Vライバーとして活動する際は、本業の会社が「副業禁止」ではないか事前に確認しておくようにしましょう。
3-2.確定申告を忘れない
副業Vライバーとして収入を得た場合は、毎年2〜3月までには必ず確定申告を行わなければなりません。
注意ポイント
確定申告が漏れると、無申告加算税などのペナルティが課せられるため、注意が必要です。
なお、収益の額が変わってくることで確定申告の有無や方法が変動するため、Vライバーとして得た収益はしっかり記録しておくようにしましょう。
まとめ
Vライバーとしての活動を開始するうえで、リスクヘッジとしてまずは副業から始めてみる選択肢があります。副業Vライバーは本格的に収益を上げることこそ難しいものの、Vライバーとして生計を立てていく準備をするための方法として有効です。
ただし、副業Vライバーは会社にバレてしまう可能性があるので、あくまで副業が可能な会社に在籍していることが前提となります。加えて、確定申告についても理解を深め、漏れがないよう実施する必要があることも、覚えておくと良いでしょう。