ライブ配信アプリを活用した配信活動を行う「ライバー」が増加傾向にあります。その中でも、音声合成技術の進化やコロナ禍による視聴時間の増加を理由に、Vライバーが注目を集めています。
注目度の高まるVライバーですが、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
そこで今回は、Vライバーとはどのような形態のライバーなのか、注目を集める理由やメリット・デメリットの視点から解説します。
1.Vライバーとは?
「Vライバー」とは「バーチャルライバー」の略称で、アバターと呼ばれるアニメやゲームに登場するようなキャラクターを使って配信をするライバーのことです。
実在する人物としてではなく、あくまで「キャラクター」として活動するライブ配信者を指します。
Vライバーは自身のオリジナルキャラクターを使用することが一般的で、アバターとボイスチェンジャーによる音声を使ったライブ配信を行います。
ポイント
顔出しせず配信できるため、プライバシーを守りつつ活動できるのが大きな特徴です。
また、アバターのビジュアルにオリジナリティを出せるため、他のVライバーとの差別化も図りやすいでしょう。
2.なぜ今Vライバーが注目されているのか
Vライバーが注目を集めている理由に、音声合成技術の進化が挙げられます。音声合成技術の進化により、アバターの動きと音声のラグが改善されました。
これにより、目の前のキャラクターと直接会話しているようなリアルタイムでのコミュニケーション体験が可能になったことが、Vライバーが注目される理由です。
ポイント
また、コロナ禍によりリスナーがライブ配信を視聴する時間が増加したこと、二次創作などのカルチャーが広く浸透したことも、Vライバーが人気を集める理由と言えるかもしれません。
3.Vライバーのメリット
さまざまな理由から注目を集めている、Vライバーという配信形態。ここでは、Vライバーを目指すメリットを3つ紹介します。
3-1.プライバシーを気にせず配信できる
Vライバーはアバターを使用するため、顔を出す必要がありません。
自分で作成したオリジナルのアバターを動かしながら配信するため、自分の姿を見せながら配信することに抵抗がある方でも安心です。
ポイント
身バレを気にしたり、メイクや背景に意識を向けたりする必要もありません。
3-2.手軽に開始できる
Vライバーはアバターさえ用意できれば、手軽に配信を始められるのがメリットです。スマートフォンもしくはパソコンがあれば、特別な設備は不要で、初期費用もかかりません。
3-3.新規参入しやすい
IRIAMなどのVライブアプリでは、Vライバー初心者を対象にした配信枠を設けている場合もあるため、新規参入がしやすいのもメリットと言えるでしょう。初心者向けの配信枠は、新規リスナーの獲得はもちろん、既存のリスナーとより親密になるためにも有効です。
ポイント
なお、初心者向けの配信枠は視聴者に認知されやすく、かつ顔出しせず配信できるため新規参入のハードルも低めです。
4.Vライバーのデメリット
Vライバーになることにはメリットもあれば、いくつかのデメリットもあります。ここからは、Vライバーになるうえで理解しておきたい2つのデメリットを見てみましょう。
4-1.収入が安定しづらい
収入が安定しづらい傾向にあるのが、Vライバーのデメリットです。Vライバーの収入源は、リスナーからの投げ銭ギフトです。
注意ポイント
投げ銭ギフトをもらうには、リスナー数を増やす必要がありますが、安定しないうちは収入も安定しづらいでしょう。
4-2.継続的に配信しなければならない
Vライバーは、継続的な配信を心がける必要があります。新規リスナーの獲得やファン数を維持するには、ある程度固定したスケジュールでの配信が重要になるためです。
注意ポイント
配信数が少なくなればその分収入も減少するため、継続的な配信が難しい場合はVライバーとして活動するのは難しいかもしれません。
まとめ
Vライバーとは、自身を架空のキャラクターに投影し、配信者として活動する形態のことです。音声合成技術の進化により注目され、Vライバーとして収益を上げることも現実的になってきました。
Vライバーとしての活動を始める際は、初期段階では収入が安定しにくい領域であることや、継続的な配信が必要になることを覚えておきましょう。
注意点さえ把握しておけば、プライバシーを気にせず手軽に参入できるため、ライブ配信者として活動するうえでの選択肢に、Vライバーを入れてみてはいかがでしょうか。