幼少期から子役として俳優活動を行い、アイドルとしてメジャーデビューも経験している「カレン社長」こと川口加恋氏。
日本のトップインフルエンサーが数多く参加するインフルエンサー万博を主催する川口氏に起業の経緯や今後の展望について伺いました。
株式会社ロトス
代表取締役 川口加恋氏
起業に至った経緯を教えてください
芸能活動が一段落つき、短大を卒業した後に外資系のアパレル企業に入社したんですが、仕事に打ち込んでいると結果がついてきて、のめり込むように仕事をしていました。
ただ、会社員だったのでやれる仕事の範囲がどうしても限られており、もっと大きな額が動く仕事もしたい気持ちが出てきて
そのタイミングで、最初は手探りでイベントのコーディネーションやビゴライブでのライバー活動を副業で始めました。
元々アイドルをしていたことも有り同じようにライバーをやってみたい子が周りにいて、アイドル時代のつながりでライバーを集めて事務所運営もやりました。
そんなアパレルの仕事と副業の二足のわらじを履いて仕事をしている時、本業の会社から副業をやめてくれと言われ、、、
とても悩んだのですが、考えた結果、本業の方をやめることにしました。
当時、会社の人は、まさかやめるとは思っていなかったようで驚いていました。笑
若さゆえの勢いがあった気がします。笑
起業してみてどうでしたか?
副業でやっていた仕事のうちの、イベントのコーディネーションやインフルエンサーマーケ支援、キャスティングを事業の柱として展開していくことに決めたのですが、コロナが明けて飲食店向けの集客支援が軌道に乗りました。
印象深い事例としては、表参道の一角に老夫婦が営んでいる宝石ケーキというコンセプトで売られていたものをリブランディングして販売したところ大ヒットしたことでしょうか。
誕生石をあしらえるサービスを考え、さらに自分の誕生石と推しの誕生石を選んであしらって写真まで撮れる、という体験までをコーディネーションして販売したところ推し活ブームにも乗ることが出来、ヒットしました。
部屋の空間もプロディースし、予約するとアフタヌーンティーまで楽しめるようにし、ただ商品提供するだけではなくどういう体験を提供するのか、までをトータルでプロデュースしたことで、それまで抱いていたキャスティングだけでは売上が上がらないケースの打開策を見いだせた気がします。
ここから、本当の意味でクライアントさんの数字に貢献できるようブランディングプロデュース事業を展開するようになりました。
インフルエンサー万博開催の経緯を教えてください
インフルエンサー万博とは、企業×インフルエンサーの完全招待制による展示会です。
ブランディングプロデュース事業を展開しつつも、引き続きインフルエンサーのキャスティングのご依頼もいただく中で、ある悩みがあったんです。
当時のインフルエンサーマーケは、語弊を恐れず言うと、有象無象が闊歩している状態で、フォロワーの質が悪い人も多く結果が出ない事例が悪い意味で噂として広がりインフルエンサーマーケのイメージがとても悪化していました。
これは良くないと思い、なにか自分に出来ることはないかなと思案し、当時のクライアントさんにブースを出展して頂き本当に自分が素敵だと思うインフルエンサーが集まるイベントを開催しようととりあえずスモールスタートでやってみたのが最初です。
開催前は、本当に人が来てくれるか不安でしたが、思った以上に反響が良く継続して収益が出るかどうか分かりませんでしたが、ここでやめるのはもったいない!と思い次回の開催に向け、また準備を始めました。
そんなとき、クライアントの社長さんが宮迫さんの牛宮城の運営に関わるようになり、私もなにか出来ることあればやりますよってことで、学生時代に焼肉店でアルバイトをしていたことも有り、スタッフとして協力することにしました。
ホールを走り回っていたので
普通のアルバイトって思われていたと思います。笑
そんなスタッフ活動をしているとお話する機会も自然と出てくるので、インフルエンサー万博の話題になり、いろいろなやり取りを経て宮迫さんが関わってくれることが決まり、トークショーをやってくれました。
そこから色々なインフルエンサーさんが参加してくれるようになり、宮迫さん、てんちむさん、ふかだえいみさん、こめおさん、ぷろたんさん、ななえままさん、その他素敵なインフルエンサーさんがインフルエンサーさんを紹介してくださり、結局400人のインフルエンサーさんが参加してくれました。
自分が想像していた以上の広がりに自分自身が1番驚いたことを覚えています。笑
有名なインフルエンサーさん達に共通して言えることはありますか?
皆さん常識が有り、あいさつやお礼がしっかりでき、LINEの文章も丁寧でレスが早いなと思います。
当たり前のことを当たり前にできる
この積み重ねが信頼を掴んで人が集まり、結果が出ているんだなと思います。
投稿ではぶっとんだことをしていても裏では皆さんしっかりしている。笑
日本はタレントに比べてインフルエンサーの立場が低いような見方も残っていると思うのですが、インフルエンサー自身も変わる必要があると思っていて、礼節を意識したり、自分たちを選んで依頼してくれる人や企業がいるから仕事が成り立つという意識を持つことが
大事だと思っています。
また、企業側も、自社にマッチしたインフルエンサーに適切に依頼をすることが必要、ということも言えるので、リテラシーを身につける必要があると感じています。
私は、企業側、インフルエンサー側双方へ支援を行い双方がwinwinになれるようサポートしたいと思っています。
今後の事業展望についてお聞かせください
次は、インフルエンサー万博の地方開催、海外開催をしたいと思っています。
通訳家や翻訳家の方々の協力も得ながら海外の現地インフルエンサーを集めて、日本のものを現地で売れるようにする予定です。
インフルエンサーの価値を高めたいという思いも強いので、演者としてのスキルはもちろん自分を商品と捉えて自分を客観視しプロデュースしていく力や自分以外の商材も売れる力をつけられるようインフルエンサー育成に力を入れていきたいと思っています。
実は、まだ公開できないのですが学校法人にも深く関わっていく予定なので自分自身ワクワクしています。
編集後記
見た目からは想像できないほど理路整然とお話をされる川口さん。
圧倒的な行動量と、人に伝える力が周りを巻き込み応援されていく秘訣だと感じました。
これからの川口さんの活動から目が離せません。
川口さんの各種SNSは下記からぜひご覧下さい。